歌になるとリズムすら取れなくなる問題 ~ドラマー ・マイナス・リズム=不毛の大地~
歌の自主練習をやってみて顕在化した問題、第2弾です。
英語の歌を歌ってみてわかったのですが、日本語と譜割がだいぶ違うので、歌詞もさることながら、メロディのリズムがとりづらいし、覚えづらいなと感じました。
正確なリズムをとるための練習は、ドラムをたたく私にとっては、おなじみの練習メニューです。
「ドラムでもギターでも一番慣れ親しんだ方法である、『BPMを下げて、クリックを裏拍で鳴らしながら演奏する練習」をやれば良いに違いない」
数々のアーティストを育て上げ、世界一のティーチング実績を誇る、メトロノームコーチに登場願い、意気揚々と練習をはじめた私。
BPMを60前後にセットし、4分音符を8分裏で感じます。
ギターのバッキングで、前奏部分を演奏します。
満を持してAメロを歌いだした瞬間・・・・・裏拍でとっていたはずのクリックが行方不明になりました。
その時の私の気持ちを、どうか想像してみてください。
「音量も音程も高音もガタガタだけど、リズムなら何とかなるだろう」
「だってドラムやっているし」
「この練習だけは、数えきれないくらいやったし」
そんな唯一のよりどころが、木っ端みじんになりました。私のような音楽力の低いドラマーから、リズムをとったら、後には何も残りません。
国境の長いトンネルを抜けると不毛の大地であった。
目の前が真っ暗になった。
体感気温は極寒、まさに雪国です。
何度か練習を繰り返してみてわかったのですが、どうやら「楽器で音を鳴らす」のと「自分で声を出す」のは、使う神経回路が違うようです。
「手をこのタイミングで動かしなさい」
「このタイミングでキックペダルを踏みなさい」
「ピックを持つ力はこれくらいだよ」
●楽器という外部の対象に対して、何らかのアクションを明確に起こす≒演奏する
●自分の身体だけを使って音を出す≒歌う
そう考えると違ってあたりまえなのかもしれません。
あたりまえなのかもしれませんが、リズムだけは、リズムだけは何とかしたいので、この練習メニューだけは、欠かさないようにしたいと思います。