イケてる演奏してる人、全員歌もうまいんじゃないか仮説 ~私が音痴克服に挑戦しようとおもった理由~
私のメインパートはドラムです。
ギターもちょこっと弾きますが、あくまでメインはドラムです。
なので正直にいって、歌えないままでも直接的に困ることはありません。
ではなぜ、わざわざ苦手な歌に挑戦しようと思い至ったのか、今回はそれをご説明したいと思います。
きっかけは、ジャムセッション仲間とカラオケに行ったことです。
意外と音楽をやっている人間同士だと、カラオケに行こうとはならないのですが、その日は話のながれでカラオケに行くことになりました。
場をしらけさせない程度に、ネタ込みでお茶を濁しつつ、なんとか私の番は乗り切ったのですが・・・・歌が上手いんですよ、私以外、みんな。
特に天才肌で音楽的なセンスに優れ、ギターがとても上手い友人に至っては、ボーカル専門でやっている人の平均を上回るような、おもわず聴かせる歌声でした。
ちなみに彼は、社交的な性格のシュッとしたイケメンです。モテます。やっかみもこめて、以降、ヤリーチン(ロシア風)と呼ぶことにします。
同士ヤリーチンの歌は、ギターの演奏と同じように、ちゃんと「歌声が音楽になっている」とでもいうのでしょうか。一言でいうと「聴いてられるカラオケ」なんです。
よくギターに対する誉め言葉として、「歌心にあふれた演奏」などという言い回しをしますが、同士ヤリーチンの歌を聞いて、「そういった演奏ができる人は、もともと歌も上手いんじゃないか?」と思い至りました。
「気が付くのが遅いよ」と思われる方も多いかと思いますが、「歌をうたう」という選択肢がそもそも存在しなかった私にとっては、軽いカルチャーショックでした。
「音感が悪いので、正直、音があってるあってないはわからん。ただ楽器はできるようになりたい・・・」
そんな後ろ向きの発想から始まった逃避行の果てに、メロディという概念がないドラムにたどり着いた私の目の前に、またしても現れた「音楽力高い≒歌うまい仮説」。
衝撃を受けると同時に、正直にいって、すこし・・・・・・・イラッッッとしました。
「ほ~ん、音楽力が高い人は、歌もうたえるんですねぇ」
「そりゃ音感もいいでしょうし、音もはずさないですよね」
「ギターでニュアンス豊かな表現ができれば、声でやるのなんてラクショーですよね」
「あー、そうですか、そうですか、、、、わたしはね、フワッンフ、や、や、やっとドラム、ぅそこそこぅ叩けるように、フヒィイィイン、ハァン、なった、なったんですうぅうぅううぅ。ヒィぃぃいいいぃい!!!・・・・・あなたには、あたなにはわからないでしょうねぇ!!!!」
どこぞの元議員のようなことを心中で思いつつ、「歌がうたえるようになれば、ドラムの演奏にもギターの演奏にも、いい影響がでるんじゃないだろうか?」「自分にかけている音楽力(※)が少しは身につくんじゃないか?」そう考えたのが、歌に挑戦しようと思ったきっかけです。
※音楽力という謎のステータスについては、また稿を改めてまとめてみたいと思います。
【ご参考までに】
「メインは違う楽器だけど、歌もうたいますよ」・・・・さらっとそう言ってのけて、歌もメッチャ上手い。そんな音楽力にあふれた、余裕しゃくしゃくのミュージシャン動画を何個かご紹介します。
うらやましい・・・・。
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